TBSドラマ『逃げ恥SP』が提起した社会課題

当社が社内報作成でご協力している某企業では、その2月号のESG(環境・社会・ガバナンス)コラムで、今年1月2日にTBSで放映されたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル』をテーマに取り上げています。

2019年12月のグローバル・ジェンダー・ギャップ指数によるランキングで、日本が153カ国中121位と、先進国の中でも最下位となった「121ショック」から約1年経ちましたが、日本の企業の中には、「ダイバーシティの拡充」や「働きやすい職場づくり」といったテーマで、女性管理職数の増加や男性社員の育児休暇取得推進などに取り組む企業が多く見られるようになりました。SDGsとの関連でも、「ゴール5:ジェンダー平等を実現しよう」に寄与する取り組みを行うとして、そのロゴマークをホームページ等に掲げる企業も数多くあります。

『逃げ恥SP』では、主人公・みくりの妊娠・出産・育児をストーリーの中心に据えながら、LGBTやセクハラなども含めたさまざまな社会課題を映し出すシーンが数分ごとにあり、多くの名ゼリフに共感を覚えた方も多いと思います。しかしそこで提起された課題の本質的な解決には、私たち一人ひとりが、自らの中にも潜むアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)を知り、意識してその偏見を取り除いていくことが大切なのではないでしょうか。

東京五輪・パラリンピック組織前委員長の失言が頭をよぎった私も、ここまで書きながら、ハーバードの女性行動経済学者・イリス・ボネット(Iris Bohnet)氏の著『WORK DESIGN~行動経済学でジェンダー格差を克服する~』(NTT出版)を読み進めていくうちに、自分の中のアンコンシャス・バイアスに気づいたことを思い出しました。「人のふり見て我がふり直せ」です。

男性育児休暇取得率100%を続ける当該企業の社内では、『逃げ恥SP』に対してどのような感想を持たれた方が多いのか、反応をぜひ聞いてみたいです。

(佳)